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五輪エンブレムと明治神宮鎮座百年

東京五輪エンブレム次点案と
明治神宮鎮座百年シンボルマークについて、
何かとても気持ちが悪いので、
書き留めておきたいと思います。

***

ご存知かとは思いますが、
昨年末に原研哉さんが、
五輪エンブレム初回コンペの次点案を公開しました。
(↓日本デザインセンターのサイト内)
http://www.ndc.co.jp/hara/olympic2020.html

好みだけ言うと、個人的にはしっくりきませんでしたが
プレゼン資料は、さすがだなーと思っていました。

で、年が明けて明治神宮の入口に、
明治神宮鎮座百年のシンボルマークが
掲示されているのが目にとまりました。
明治神宮鎮座百年ロゴ

ん?

五輪エンブレム次点案と印象がかなり近いなー、
しかも同じ2020年の話だしなー、
と思っていたのですが、
つい先日、明治神宮のサイトが更新されました。
http://www.meijijingu.or.jp/enshrined100/index.html
>>明治神宮鎮座百年の節目を祝賀するシンボルマークが完成。
>>デザインは原研哉氏によるものです。

あぁ。。まじか。。

考えみるに以下のいずれかだと思うのですが
どの場合でも、ナシだと個人的には思っています。

●同じ時期に、生み出された案
●五輪エンブレムをリサイクルしたのが明治神宮マーク
●明治神宮マークから発展したものが五輪エンブレム案

なぜ、クライアントワークとして採用されているのに
その案に近い印象の五輪エンブレム次点案を公開したのか、
本気で仕事のスタンスを疑います。

同じ東京の地で、同じ時期に使用される場合を想定していなかったのかも疑問です。
球(丸)ベースのデザインが並ぶのは
どう考えても気持ち悪いです。

次点案を公開する際に、

>>グラフィックデザインが広く理解されるためにも、
>>五輪エンブレムの今後を考えていくにも、
>>貴重な資料の提供になるはずです。

と高尚な事を言っていますが、残念ながら
“こんなに綺麗なのを作ったんだよ~”と 
言いたいだけなんだな。。
と、思ってしまいます。

原研哉さんは、北京五輪の時も
コンペ次点案も公開していたのですが
デザインに関心があるから楽しめますが、
スタンスとしては苦手です。
コンペは1か0なので、
採用案以外に価値はありません。

***

最後に断っておきますが、
私は原研哉さんのデザインは好きですし、
隙がないデザインばかりで
言うまでもなく尊敬しています。
だから何かとても残念なのです。

批判的な内容ですが、
デザイン性ではなくスタンスに対する話です。

2 Comments

  1. 匿名 匿名

    私も先日、当該サインを目にして、すぐに原研哉さんの「あの」デザインと分かりました。珍しいことではありませんが、ここまで堂々としていると、ああはい、という感じで見て見ぬふりをしてしまいました。

    • twurue twurue

      コメントありがとうございます。
      ここまで堂々とできるのが不思議ですよね。。。さすがにそれは無いよね〜と思っていたら、そのまさかでした。。

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