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五輪エンブレムの話

嫌な形で話題になっている
五輪エンブレムの話から思う事のメモ。

公式サイト http://tokyo2020.jp/jp/emblem/

ちょうど、ロゴの案件進行中だったこともあって
明日は我が身だ、、という気分だったり、
どうしていけばいいのか分からない部分も多くて
デザインに関わる人間としては、
宿題が多い話だと思いました。

アウトプット(アイデア)は、知識から生まれるので、
すべてのデザインは、細かく要素を分解/再構築すれば
どこかで何かに似ているのは当然です。
その点デザインのオリジナリティとは何なのか?
と考えると、非常に難しい物があります。

シンプルな構成要素で作成する場合はもちろんですが、
今回の場合の様に、Tの文字という形状をベースに考えた案の場合
結果的に ”既存の何か” に近しい物が
でき上がる可能性は多いにあります。
その点で、今回の話は多いにありそうな話なので
少し萎縮しそうにもなってしまいます。

今回の様に寄ってたかって、
似ている似ていない議論をすることで
だんだんみんなが冷めていって、
いつの間にか、
どんどんどんどん
愛情がなくなっていく気がして辛い気分です。
愛されない方向に進んでいく寂しいですね。。

***

下の動画の記者会見を見ての個人的な感想は

・運営が100万円で著作権を買い取っているので、
 この段階でデザイナーが出すべきなのか?
・コンセプト(想い)が違うから似ていないという主張は通るものなのか??
 それ何にでも言えちゃうよね、、
・すべてのデザインを構成する要素の一部分が
 このロゴだから似ていないと主張しているが、
 普通はロゴを核にしてして構成されるはずなので、少し説明が厳しい。
・このロゴがモノクロに耐えるうるのか、疑問がある。

***

デザインは、知識や経験からのインプットを
案件に応じて、適切に再構築してアウトップする事だと思っています。
もちろん再構築時に突然変異が起きたりする事も多く、
そこがオリジナリティだったり、
作っていく楽しさだと思って私はやっています。
例えるなら、レゴブロックを少しずつ増やしていって
色んな物が作れる様になっているような感覚です。

愛されるものを、面白い組み上げ方や、
面白いブロックを使ってできる人は
きっと素敵なデザイナーなんだと思います。

萎縮せずに自分が出来る範囲で仕事を頑張りたいと思います。

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